助成・表彰対象者

2019年度 助成・表彰対象者

  • (公財)とよしん育英財団では、2019年度の地域で活躍する教育・文化活動の助成・表彰対象者を決定しました。
  • 2019年度の対象者は助成5件 教育文化賞1件 教育文化奨励賞12件です。
  • なお応募総数は34件でした。

助成の部(敬称略・順不同)

岩作オマント保存会 会長 朝井 宏尚

推薦理由

  • 長久手市内岩作地区に伝わる「岩作のオマント」を保存、継承する団体として平成2年より活動している。
  • 「岩作のオマント」は昭和60年に愛知県指定無形民俗文化財に指定された400年以上の歴史がある岩作地区の祭礼であり、地区内の神社に献馬奉納を3年ごとに「警固祭」(約120名の火縄銃の隊列にて標具で飾った献馬を警固し、各所で発砲しながら神社へ奉納する)として開催している。
  • 永年に亘り、祭礼の保存、継承活動に努めており、地域の伝統文化の振興等にも寄与している。

主な実績

・ 3年ごとに祭礼を開催(次回は令和3年)
・ 祭りに向けて準備及び火縄銃の試射等行う。
・ 道具の管理、保存なども行っている。

古賀 智子 (ヴァイオリン奏者)

推薦理由

  • 幼少期から数々のコンクールに入賞しており、豊田市ジュニアオーケストラにも7年間在籍し、コンサートミストレスも務めた。
  • 東京藝術大学附属音楽高等学校、同大学を卒業後はドイツにて研鑽を積み、優秀な成績を修められて帰国し、現在は豊田市を拠点として活動している。
  • 県内市内での演奏活動は大変レベルが高く、好評を博しており、将来の活躍が期待される。
  • 一方で、コンクールの審査員や後進の指導にも熱心で地域の音楽文化の振興に大きく貢献している。
  • ※ 令和元年度豊田市文化振興財団豊田文化新人賞受賞。

主な実績

平成23年 渡独 国立カールスルーエ音楽大学大学院、デュッセルドルフ、ロベルト・シューマン音楽大学大学院を最優秀の成績で修了。
平成29年 帰国 第20回とよたフレッシュコンサート出演
平成30年~ トリオを組み、室内楽に取り組む。

都築 由理江 (オルガン奏者)

推薦理由

  • 豊田市コンサートホールのパイプオルガン開設とともに、15歳でオルガン教室に参加し、東京藝術大学、同大学院、ウィーン国立音楽大学を卒業して現在に至る。
  • 平成29年にイタリアの第5回アガティ・トロンチ国際オルガンコンクールで第2位を受賞。
  • 平成30年11月より、愛知県藝術劇場のオルガニストに就任。
  • 豊田市コンサートホールでのコンサート出演や市内の合唱団とも共演し、豊田市の音楽文化の振興に貢献し、豊田市出身の唯一のオルガニストとして将来の活躍が期待される。
  • ※ 令和元年度豊田市文化振興財団豊田文化新人賞受賞。

主な実績

平成28年 ウィーン国立音楽大学オルガン科修士課程を満場一致の最優秀の成績で修了。
平成29年 第5回アガティ・トロンチ国際オルガンコンクール第2位(イタリアのピストイアにて開催)
平成30年 「4歳からのパイプオルガンコンサート」等出演。

NPO法人体育とスポーツの図書館 館長 成瀬 徹

推薦理由

  • 平成20年より、元体育教師の成瀬氏が中心となり、教師仲間と協力して全国でも珍しい体育やスポーツに関する専門書、雑誌、資料等の図書館を設立、運営する。
  • 全国から寄贈を受けた書物の中には、幼稚園から大学までの体育授業の実践記録や古い教科書など貴重な資料もそろい、利用者の調査・研究に寄与している。
  • またワールドカップやオリンピックなどのイベントに合わせた特別展示や近隣住民も参加する月見コンサートの実施など地域貢献にも寄与している。

主な実績

・ 蔵書数は約3万点以上に上る。
・ オリンピック等に合わせ企画展を実施。
・ 月見コンサートなど、地域住民も参加するイベントを実施。
・ 蔵書の中から重複した書籍などを希望者に譲渡する、「ブックリサイクルデー」の実施。

いなぶまゆっこクラブ 代表 金田 平重

推薦理由

  • 稲武地域では明治時代から養蚕業が盛んであり、明治15年からは毎年伊勢神宮へ生糸を献納している。
  • 平成9年に献納者の大病などもあり、稲武地域の伝統行事を承継すべく当クラブが結成された。
  • 豊田市編入時、伊勢神宮への献糸事業が引継がれなかったが、(財)古橋会や稲武地区区長会の支援を受け活動が維持された。
  • この生糸は令和の大嘗祭の繒服(にぎたえ)にも使用された。
  • 伝統文化の承継だけでなく、地元の小学生に蚕の飼育体験を指導するなど、教育にも貢献している。

主な実績

毎年 伊勢神宮へ献納する生糸750gを作製
東山動植物園にて糸引き実演
平成23年 豊田市制60周年記念表彰(まゆっこクラブ)
平成26年 大日本蚕糸会より蚕糸功労賞受賞(金田平重)
令和元年 大嘗祭繒服(にぎたえ)を作製

教育文化賞の部(敬称略・順不同)

杉本 純子 (雅号 霞 花遊) (日本舞踊師範)

推薦理由

  • 昭和50年、日本舞踊・水木流の師範免許を取得し56年「かすみ会」を旗揚げ、62年「霞流」を創流。その後も意欲的に公演に出演。
  • 日舞体験学習指導事業では自ら小学生の指導に当たり、23年には「アーティスト衆団in高岡」の設立に参画、28年から始まったアート体験フェアでは実行委員として日舞協会の出展に尽力し、日舞と地域文化の振興と発展に貢献した。
  • ※ 平成30年度豊田市文化振興財団豊田文化功労賞、豊田市表彰(個人・文化)受賞。

主な実績

平成20年 英国ダービーシャー姉妹都市連携10周年記念で豊田市民文化使節団として訪英。
平成21年 豊田市文化振興財団功労賞受賞。
平成22年 文化活動者派遣事業日舞体験学習指導に参加。
平成28年 霞流創流30周年記念公演開催。

教育文化奨励賞の部(敬称略・順不同)

西山 直子 (子ども造形研究センター リトルアートスクール代表)

推薦理由

  • 昭和59年に幼児から小学生を対象に絵画や工作などの造形教室として「リトルアートスクール」を開設し、子どもたちのより豊かな情操教育を目指した活動を行っている。
  • 子ども一人ひとりの良さを引き出すことをモットーとした指導で卒業生は1,000名を超えている。
  • 毎年行う作品展では、見る人達を純真で驚きのある世界へ誘っている。
  • 子どもたちの個性や想像力を表現する力を伸ばす教育に尽力しており、地域の文化振興に一層寄与されることが期待される。

主な実績

開設当初より、作品展を年1回行っている。
・ その他、ワークショップを開催したり、コンクールへ作品を応募し多数のものが入賞している。
平成22年 豊田市文化振興財団 豊田文化奨励賞受章

植田 浩 (日本画家)

推薦理由

  • 愛知県立芸術大学大学院在学中より院展に入選し、日本画家として高い評価を得る。
  • 豊田市美術展においても豊田市長賞や豊田市教育委員会賞を受賞。大学院修了後は、美術館等の企画展出品など活動の場を広げ、また日本美術院だけでなく現代童画展では在日セルビア大使館賞をはじめパジコ賞、会友奨励賞を受賞し、会員に推挙される。
  • 一方、絵画ボランティアや大学の非常勤講師としても活動するなど後進育成にも尽力し、将来の大成が期待される。
  • ※ 平成30年度豊田市文化振興財団豊田文化奨励賞受賞。

主な実績

平成18年 再興第91回院展 初入選(以降8回入選)
平成19年 第62回春の院展 初入選(以降4回入選)
平成23年 個展開催
・ 現在、日本美術院院友、現代童画会会員、名古屋造形大学講師を務める。

桐山 尚子 (ピアノ奏者)

推薦理由

  • 豊田市出身のピアノ奏者であり、東京音楽大学、同大学院修了後、ドイツへ渡りフライブルグ及びライプツィヒ音楽大学で研鑽を積み、カンポキアーロ国際コンクール室内楽部門第1位、ピアノ部門第2位など数々のコンクールにて優秀な成績を修めた。
  • 帰国後、リサイタル、オーケストラとの共演の他、解説付きのコンサートなどを精力的に行い、多くの市民の方に本場の音楽を届けている。
  • 今後も益々の活躍が期待され、将来が嘱望される。
  • ※ 平成30年度豊田市文化振興財団豊田文化奨励賞受賞。

主な実績

平成26年 第60回マリア・カナスル国際コンクールディプロマ賞
第1回エンポリ・ヨーロッパピアノコンクールリスト賞
ドイツ滞在中、大使館等にて、ソロ・室内楽リサイタルを行う。
平成27年 文化庁/日本演奏連盟主催ソロリサイタルを行う。
平成28年 山田貞夫音楽財団音楽賞及び特選受賞

豊田市立猿投中学校 校長 宇野 喬

推薦理由

  • 登山客の急増によりごみ問題が深刻化している猿投山を生徒会が呼びかけ、学校・保護者・地域が一体となり行っている「美化登山活動」が今年40年目となる。
  • この活動を通じて環境を守る大切さを学ぶとともにふるさとを愛する心を育むことを目的としており、その功績は平成26年にソロプチミスト日本財団国際ソロプチミスト豊田より「学生ボランティア賞」を受賞するなど顕著である。
  • 地域の環境美化や将来を担う青少年の育成等に大きく貢献している。

主な実績

・ 40年前から続くこの活動は毎年続けられており、本年で40回目をむかえる。
全校生徒と保護者、地元住民で行う美化活動は、東海自然歩道、展望台、猿投神社東宮・西宮、猿投七滝周辺などの
トイレ掃除や、落ち葉掃き、道路の土砂撤去などを学級ごとに担当して行った。

永田 郁代 (巫女舞指導者)

推薦理由

  • 平成元年より、地元の小学5年生に宮口神社例祭にむけて、祭りの2ヶ月前より毎週日曜日に開始した巫女舞の指導を現在まで31年間継続して行っており、平成28年には巫女舞(12名)に加え、小学6年生に浦安の舞(6名)の指導も始める。
  • 長年保育の道に携わってきた経験を生かし、舞の指導のみならず、人としての礼儀や立ち居振る舞いも子どもたちに教えている。
  • その一方で平成27年にはとよた歴史マイスターとなり、地元の将来を担う青少年の育成と、地域の伝統文化の承継に多大な功績を残している。

主な実績

平成元年 地元小学5年生12名に巫女舞の指導開始。
平成27年 指導人数が12名から18名に増加。
平成30年 東海テレビ「祭人魂」にてその活動がとりあげられる。
令和元年 宮口神社例祭にて巫女舞、浦安の舞奉納。

岡崎市立常磐東小学校 校長 近藤 嗣郎

推薦理由

  • 当校では、学区内の85ヵ所が土砂災害特別警戒地域に指定されていることもあり、7年前より6年生を中心に地域・学校・関係諸機関と連携して防災学習に取組んできた。
  • ぼうさい甲子園で奨励賞(第3位)など多数のコンクール等でも受賞している。
  • 主な活動内容は、防災マップの作成(紙、電子、3D)、避難所宿泊体験研修、危険箇所への看板設置、出前防災発表等があり、来年2月には東京大学での活動報告会(内閣府)も予定されている。
  • 地域の将来を担う子どもたちの育成と、地域の防災意識の向上に大きく貢献している。

主な実績

平成26年度 「防災コンテスト(e防災マップ)」優秀賞
平成29年度 第18回「中部の未来創造大賞」大賞(1位)
平成30年度 第49回「博報賞」(教育活性化部門)
令和元年度 「ぼうさい甲子園」奨励賞(3位)

親と子のみどりの杜合唱団 団長 加納 尚美

推薦理由

  • 平成6年、親と子、大人と子どもが共に活動できる合唱団として発足し、年齢などを超えた交流・活動がされている。
  • 子どもの時に入団した団員の中には現在は指導者として参加している者もいる。
  • 団の設立に関わった作曲家藤村記一郎氏による創作ミュージカルにも多数取組み、文化の発信の拠点として、地域に根ざした活動を行っている。
  • 子どもたちを育み、平和への活動にも尽力するなど地域文化の発展に貢献している。

主な実績

平成17年 日本のうたごえ祭典コンクールの部金賞
・ 平成6年より、藤村記一郎氏作曲の創作合唱組曲
「ピカドンたけやぶ」、「ぞうれっしゃがやってきた」、「とべないホタル」、
「サラサとルルジ」、「グリッグの冒険」、「海を渡ったエイミー」など多数公演。

ボイスケイン レインボー日進 代表 並川 葉子

推薦理由

  • 平成14年に母体である「視覚障碍者の情報環境を考える会ボイス・ケイン」設立と同時に発足。視覚障がい者の方と共に映画を楽しむという趣旨の下、シーンボイスガイド(音声ガイド)の台本制作、上映会を開催している。
  • 現在は行政や他団体より依頼を受けてシーンボイスガイドを1~2年に一度行っている。
  • 令和元年度には、あいち国際女性映画祭において「男はつらいよ寅次郎純情詩集」のガイドも行い、障がい者とボイスガイドの文化生活の向上と福祉の増進に寄与している。

主な実績

・ シーンボイスガイド付き上映会の開催
平成25年 「探偵はBARにいる2」(ピカデリー)
平成28年 「奇跡のひと」
平成29年 「母と暮らせば」(にぎわい交流館)

天白川で楽しみ隊 代表 岡田 あつみ

推薦理由

  • 平成13年、日進市に源流がある天白川の素晴らしさを遊びや体験を通じて次世代へ伝えるために月1回の活動を継続。
  • 内容は川遊びをはじめ、清掃、自然観察のほか、正月飾り作りや芋煮会などの企画を通して自然の中で親子が過ごす機会の提供や、市が実施する水生生物調査やESD関連催事へ毎年参加など環境基本計画の推進にも貢献している。
  • その他、市内小学校からの依頼を受けて出前講座の際、座学のほか、実際に川に入るなど川の生物や水辺環境についての学習の機会を提供している。

主な実績

平成22年 第3回いい川いい川づくりワークショップ入賞及び広松伝賞
平成24年 日進市市政功労表彰式にて感謝状
平成29年 第10回いい川いい川づくりワークショップ入賞
通算活動回数200回突破
平成30年 参加者10,000人突破

大岡崎市立生平小学校 教諭 伊奈 良晃

推薦理由

  • 昭和53年度より、野生動物保護活動を中心に、自ら進んで追求する子ども、生平の「人」「こと」「物」に触れ、ふるさとに愛着を持つ子どもを育成することを目的とした「ふるさと学習」を続けている。
  • 昭和57年度より県の「愛鳥モデル校」の指定をうけたことから愛鳥活動を中心に、野鳥の生態調査や保護、環境整備活動に取り組み、平成16年に第58回愛鳥週間「全国野鳥保護のつどい」での環境大臣賞をはじめ、多くの受賞経験をもつ。
  • 地域にも活動を知ってもらうべく、保護者や地域住民などを対象にした取り組みも行っており、38年に亘る活動により、地域の環境保護や、将来を担う青少年の育成に大きく貢献している。

主な実績

平成30年度 全国野生生物保護実績発表大会 文部科学大臣賞
コカコーラ環境教育賞 活動部門 優秀賞
学校自慢エコ大賞 エコ活動部門 優秀賞
令和元年度 イオン環境財団主催 生物多様性日本アワード 優秀賞
愛知県野生生物保護実績発表大会 県知事賞(15年連続)

男声合唱団「豊声クラブ」 代表 吉田 和夫

推薦理由

  • 「豊田に豊かな歌声を」をキャッチフレーズに昭和42年に「豊田豊声クラブ」を結成。
  • 一時の休団を経て、平成23年に多くの団員が定年退職を迎えたのを機に活動を再開した。
  • 年1回開催の定期演奏会を目指して練習に励んでいる。
  • また豊田市やみよし市の約55校の小中学校訪問演奏や地域の交流館での市民に向けての演奏を無償で行い、古くから歌い継がれてきた童謡や唱歌、民謡の素晴らしさを伝えている。
  • 豊田市、みよし市の全小中学校での訪問演奏を目標とし、合唱を通じて地域の音楽文化の伝承や発展に大きく貢献している。

主な実績

・ 豊田市、みよし市の小中学校での訪問演奏(54校)
・ 市民に向けた演奏活動
平成29年7月 上郷交流館
平成30年7月 藤岡交流館
令和元年6月 逢妻交流館
・ 他 交流館オープニング演奏、ロビーコンサート等

刈谷市立依佐美中学校オーケストラ部 顧問 杉原 彩文

推薦理由

  • 当部は学校行事での演奏、伴奏をはじめ、「なんぶーちゃんフェスタ」や「メーデーフェスタ」など地域のイベントで演奏を行い、地域の方からも応援されている。
  • 日本学校合奏コンクールには、第1回コンクールから毎年全国大会への出場を果たしており、第8回目の今年度は金賞を受賞した。
  • こども音楽コンクールにおいても、本年は合奏第二部門最優秀賞を受賞するなど今後の活躍が大いに期待され、また地域の音楽文化の振興に大きく貢献している。

主な実績

平成28年度 学校合奏コンクール全国大会銀賞
平成29年度 学校合奏コンクール全国大会銀賞
平成30年度 学校合奏コンクール全国大会金賞
令和元年度 第8回日本学校合奏コンクール全国大会2019グランドコンテスト金賞

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