助成・表彰対象者

平成23年度 助成・表彰対象者

  • (財)とよしん育英財団では、平成23年度の地域で活躍する教育・文化活動の助成・表彰対象者を決定し、助成金の贈呈・表彰を行いました。
  • 23年度の対象者は助成5件 教育文化賞2件 教育文化奨励賞5件です。
  • なお応募総数は20件で、西三河地区他、日進市から寄せられました。

助成の部(敬称略・順不同)

西村 洋美(ヴァイオリニスト)

推薦理由

  • 3歳でヴァイオリンを始め、愛知県立明和高等学校音楽課を経て東京音楽大学音楽器学科を卒業、桐朋学園大学院大学音楽研究科演奏研究専攻(修士課程)を修了。
  • 在学中より日本演奏家コンクールで最高位を受賞するなど国内の主要なコンクールに出場し、上位入賞を果たす。また、霧島国際音楽祭などの音楽祭参加や春日井交響楽団などオーケストラと共演するなど、活発な演奏活動を行なう。
  • 平成21年大学院時代の仲間と演奏グループ「Trio Klang(トリオ クラング)」を結成しデビューするなど、新進気鋭のヴァイオリニストとして将来の大成が嘱望される。

主な実績

平成19年 豊田市ジュニアオーケストラにてコンサートミストレスを務める。
平成20年 愛知県立芸術大学音楽学部音楽化器楽専攻へ入学
平成27年 第3回山田貞夫音楽賞及び特選受賞
平成28年 セイジ・オザワ松本フェスティバルに小澤征爾音楽塾オーケストラメンバーとして参加
豊田市文化振興財団 特別表彰 文化新人賞受賞

人形劇ぽっくる 代表 松井 幸世

推薦理由

  • 平成元年に発足。幼児の情操教育の支援や、高齢者の精神的な支えとなることを目指して、日々活動している。
  • 主な演目は昔話であり、幼児にはその伝承の意味を、また高齢者には懐かしさより童心に帰ってもらえるように心がけて公演しています。
  • 使用している人形は親しみと温かみを感じてもらえるように会員同士で意見を出し合い、工夫して手作りしている。
  • 設立当初と比べて、年々演目や依頼も増えており、公演回数も現在までに348回行っている。
  • 今後もさらに研鑽を積み、地元の住民を中心に大いに貢献することが期待される。

主な実績

平成14年 第12回日本クラシック音楽コンクール全国大会入賞
平成19年 第36回TIAA全日本クラシック音楽コンサート優秀賞
平成20年 第10回日本演奏家コンクール最高位受賞
平成21年 第11回日本演奏家コンクール特別賞受賞
平成22年度 豊田文化奨励賞受賞

新盛里山耕流塾 実行委員会 代表 鈴木 邦夫

推薦理由

  • 平成20年、里山の「耕し」により、失われつつある里山の価値を高め、再構築を行い、里山の活力を創造することで都市の問題と農村の問題を同時に解決することを目的に設立。
  • 主に、里山の暮らしの技術や知恵を学び里山暮らしの実践研究を行い、里山住民と都市住民との交流(耕流)と学びを実践している。
  • 過疎化が進み、荒れてゆく里山の価値を再認識するとともに自然エネルギーの実践等、失われた「古き良き日本」を学ぶ場所の提供など、地域、環境を重視している。

主な実績

  • 平成21年から、トヨタ自動車労働組合と提携して農業体験(休耕田の田植えや稲の収穫等)事業を行い、都市住民との交流を行っている他、「炭焼き事業」「そばづくり事業」の農業体験事業、マイクロ水力発電講座等の自然エネルギー等の学習事業も行なっている。

豊田フィルハーモニー 管弦楽団 代表 谷上 正明

推薦理由

  • 昭和63年設立。定期演奏会やファミリーコンサートの2つを柱に演奏活動を継続させ、意欲的な団員たちにより、活発な団活動が運営される。
  • 平成18年第2回とよた市民野外劇で演奏するなど全市的な催しにも積極的に参加。平成21年世界中が注目する指揮者の1人、山田和樹氏とトップレベルの独唱者を迎え、永年の夢だった市民オーケストラと市民合唱団による「第九」を実現するなど、市民レベルの音楽活動の振興と発展の担い手として、ますますの活躍が期待される。

主な実績

平成22年度 豊田文化奨励賞受賞

定期演奏会やファミリーコンサートを毎年開催したり、市民オペラに出演、第2回とよた市民野外劇に出演した際には、「第九」より「歓喜の唄」を演奏した。

二村 純生(和紙工芸家)

推薦理由

  • 昭和62年、名古屋造形芸術短期大学卒業後、小原和紙工芸作家山内一生氏に師事し、小原和紙工芸の道に進んだ。
  • 小原和紙工芸は、漉き込み技法による絵画的作品と一閑張漆器であるが、二村氏は、カービングのペイントの代わりに和紙を用いた和紙カービングとも言うべき立体作品を考案した。
  • このことは、和紙工芸に対する既成概念を打ち破り、小原和紙工芸に新たな道を開き、表現の幅を大きく広げる結果となった。
  • 小原和紙工芸会に所属し、若手の中心として活発な活動を展開している。

主な実績

平成12・15年 豊田市美術展 入選
平成16年 日工会展 入選
平成17年 日展 入選、日工会展 入選
平成18年 日展 入選、日工会展 日工会賞
平成19年 日展 入選、波光会展 波光会賞
平成21・22・23年 日展 入選  他

吉田 千恵(日本画家)

推薦理由

  • 平成9年名古屋芸術大学を卒業、大学在籍中に第26回日展初入選、あわせて第6回臥龍桜日本画大賞展奨励賞など多くの賞を受賞。
  • また卒業後は、平成13年と22年の2回にわたり日展特選受賞、以降数々の賞を受賞するとともに、東京、名古屋をはじめ地元豊田市においてもグループ展などに積極的に参加している。
  • 藤岡地域においても多くの個人作家の中で絵画部門では、特に秀でた逸材であり、今後も地域とのつながりを深め、地域発展の一翼を担うとともに、さらに大きな飛躍が大いに期待される。

主な実績

平成7年 第26回日展 初入選(以後11回入選)
平成10年 第9回臥龍桜日本画大賞展大賞受賞
平成13年 第33回日展 特選
第37回日春展奨励賞受賞
平成14年 第34回日展 無鑑査
平成22年 第42回日展 特選  他

教育文化賞の部(敬称略・順不同)

高橋 傳次郎(民謡家)

推薦理由

  • 昭和55年渡辺民謡会(後に高橋流渡辺会)を創立。
  • 会主として会をまとめ、毎年「民謡の集い」を主催し、市内の各種イベントや老人福祉施設等の慰問演奏にも積極的に参加するなど、民謡と津軽三味線への想いを多くの人達に届けた。
  • さらに、伝統文化普及のためには、文化を先導する仲間や団体のまとめが必要と、豊田民謡協会の結束に力を注ぎ、「新とよた音頭」制作への参画、「市民邦楽オーケストラ演奏会」の企画・演出などを通して、邦楽関係者との連携を広げた。
  • また、小中学校和楽器体験指導者派遣事業、とよた市民野外劇、ダービーシャ親善演奏会など豊田民謡協会の代表として積極的に関わるなど豊田市の伝統文化の振興と発展に寄与している。

主な実績

平成7年度 江差追分全国大会入賞
平成22年度 豊田文化功労賞受賞

イギリスジャパンイヤーに「車の町アーチスト」として渡英演奏、第1回とよた市民野外劇にナレーションとして出演、「江差追分うたがたり」公演主催、「祭座ニッポン」に出演し津軽三味線の大合奏をまとめる、来豊中のダービーシャジャズオーケストラと共演などの活動をしている。

森木 明(洋画家)

推薦理由

  • 画歴50年、日本芸術院会員の藤森兼明氏に師事。
  • 19歳から光風会展に初入選するなど、若い時から高い才能を発揮し、全国的に洋画家として活躍。
  • また地域では、交流館の絵画グループ講師を務め、郷土作家による小品展を発起するなど、地域文化の振興に寄与している。平成20年度からは豊田美術連盟の理事長に就任し、豊田市および近隣の市において市民デッサン会、美術連盟展などを開催するなど芸術文化の発展に大きく寄与し、若手の育成にも多大に貢献するなど功績を残している。

主な実績

昭和43年度 光風会展初入選(19歳)
昭和47年度 自動車経済連文化祭典 特選受賞(以後3回)
昭和54年度 光風会展 中日賞受賞
平成13年度 日展東海展 中日賞受賞

教育文化奨励賞の部(敬称略・順不同)

堤小学校郷土芸能部 代表 神谷 道子

推薦理由

  • 昭和60年4月に、地域の郷土芸能の継承を目的に創設。
  • 学区である西岡町ではじまった西山万歳は「三河万歳」を主とする万歳で、江戸時代には、武家の間でもてはやされた郷土芸能である。
  • 地域の保存会の方々に指導・助言をいただきながら26年に渡り、継承活動を展開してきた。
  • 創設当時の部員は25名で、以降224名が在籍、今年度からは部活動だけでなく、本校出身者全員にこの歴史ある伝統文化を継承するために4年生の総合学習のひとつに位置づけた。

主な実績

昭和61年度 愛知環状鉄道開通前夜祭にて公演
平成13年度 豊田市PTA連絡協議会 創立50周年記念事業にて公演
平成23年度 豊田市文化振興財団主催 能楽堂で見る日本伝統芸能シリーズ24「唄は流れる」にて公演

知立市立知立南中学校 和太鼓部「朱雀」 代表 伊藤 武男

推薦理由

  • 平成13年、知立南中学校創立20周年を記念し設立された。
  • 地域とのつながりを大切にし、近隣地域の様々な場所で、地域の皆様の出場要請に応じて積極的に演奏活動を行なっている。
  • その多くが老人ホームなどの福祉施設や、地域ボランティアセンター、地域の文化・体育的な行事などでの演奏活動である。
  • 各種施設を利用される方々との演奏を通しての触れ合い、市民交流行事の活性化、外国人集会での日本文化の紹介などの活動に貢献している。

主な実績

  • 「ヴィラトピア知立老人の日祭り」「知立市福祉健康祭り」「南児童センター祭り」「NPO法人『和』イベント」「AIE-Gエキサイト祭り」「知立団地自治会祭り」「知立よいとこ祭り」「知立スポーツクラブ祭り」「知立市商工祭り」「猿渡川祭り」「COP10イベント」「刈谷市日高保育園祭り」「市民芸能フェスティバル」「知立市民大運動会」「岡崎市能楽堂演奏会」など多くの行事で演奏活動を行なっている。

知立市立八ツ田小学校 マーチングバンド・カラーガード部「響」 代表 山崎 敬司

推薦理由

  • 昭和54年設立。設立当初から部活動制を取り入れ、授業後の練習をはじめとして、夏休みや業間の休憩時間にも、児童・教師共に意欲的に取り組んでいる。部員は4年生後期に希望者を募り、オーディションを行い決定している。部活動の練習だけでなく、授業中や授業後も全校児童の模範となるよう常に意識して生活している。楽器の吹き方や扱い、取り組みへの姿勢など、児童同士で個別に指導し、児童達だけで技能の引継ぎが出来るようになっている。、また、地域の行事にも積極的に参加し、地域貢献に努め、地域の方からの賞賛の声も高く、期待も大きい。

主な実績

  • 社会を明るくする運動」「知立よいとこ祭り」「八ツ田小学校区大運動会」「交通少年団パレード」「南陽フェスティバル」卒業式等で演奏。第61回社会を明るくする運動にて感謝状をいただく。

吟剣詩舞部 代表 塚本 鈴代

推薦理由

  • 平成2年設立。吟剣詩舞は、日本古来の美風である礼と節を重んじ、人の和を大切にする心を育む伝統芸道です。
  • 吟剣詩舞の技術の向上や、詩の意味・作者に関する調査・研究、公民館行事への積極的な参加と地域での文化的サービスを目的とし、設立以来21年間、日々の研鑽を重ね、文化・福祉活動に貢献出来るよう努力しています。会員は幼少年から成人三世代に渡り、福祉施設の慰問、青少年の健全育成に貢献している。
  • 幼少年が成人し、全国大会準優勝などの活躍は目覚しい。

主な実績

平成19年 愛知県社会福祉協議会 表彰
平成21年 三好町文化協会 表彰

三好町社会福祉協議会、三好寮開寮祭より感謝状が送られる。
「みよし市文化協会みよし市文化祭」「地域敬老会」「小学校始業式アトラクション」「小学校児童クラブ交流」「剣詩舞中部大会 全国大会出場」など幅広く活動している。

名古屋造形大学 代表 高橋 伸行

推薦理由

  • 平成14年、愛知県厚生連足助病院との協働のもと、病院と美術・デザインとのコラボレーションプロジェクトを開始。
  • 病院利用者へインタビューをし、足助地域で暮らす人々の背景にある風土や記憶、文化に触れ、それらを作品のモチーフやテーマに積極的に取り入れ、病院利用者にとってかけがえのない作品を目指している。
  • 壁などのハード面に美術作品などを施し環境に変化を与え、感情などのソフト面にも着目しワークショップ等を手がけている。
  • 殊に、病室のベッドサイドに設置した作品「私の美術館」は雑多な小物を収納できるほか、付属する絵はがきフレームには季節ごとに手描きの絵はがきを提供している。

主な実績

平成16年 越後妻有アートトリエンナーレ2006 参加作家選定
平成19年 文部科学省現代的教育ニーズ取組プログラム選定
平成20年 シンポジウム「やさしい美術」開催
国際パブリックアート・フォーラム参加
平成21年 越後妻有アートトリエンナーレ2009 参加
平成22年 瀬戸内国際芸術祭2010 参加

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