ごあいさつ

写真:理事長 藤嶋伸一郎

職員全員が顧客のベストパートナーとなるサービス、収益性、地域シェア県内ナンバーワン金庫

平素より豊田信用金庫をお引き立ていただき、誠にありがとうございます。
さて、令和4年度の経済動向を概観いたしますと、ロシアによるウクライナ侵攻等を背景とした資源高、エネルギー高から世界的な物価上昇が続いたことにより、世界各国の中央銀行は金融引き締めに舵を切り急速に政策金利を引き上げたため、債券価格や株式市場は大きく値下がりしました。さらに、国内では日銀の金融緩和維持方針から海外との金利差が拡大したため円安が進み、一時は1ドル150円をつける場面もありました。行動制限のない日常が戻ったものの、半導体不足の影響等から地域の主要産業である自動車業界では生産調整が続き、また商品、サービスの相次ぐ値上げ、ガソリンや電気料金の高騰が家計を圧迫し、消費マインドが悪化するなど経済は力強さを欠く状況となりました。
こうした経営環境の中、当金庫は地域の皆様にご満足いただける金融商品、サービスの提供に努めてまいりました。その結果、預金につきましては期末残高で1兆7,595億円(前期比220億円1.2%増)、貸出金につきましては同じく9,017億円(前期比300億円3.4%増)とすることができました。
収益面では、引き続きコロナ禍における事業継続支援ならびに住宅ローンの供給等に努め、また預け金での運用を強化した結果、貸出金利息収入および預け金利息収入が増加しました。その結果、経常利益は32億円、当期純利益は24億円となりました。
今期は中期経営計画「Re:スタート2021」の最終年度にあたり、各種経営課題や計数目標に挑戦し、地域金融機関としての強固な経営基盤を確立してまいります。また、「職員全員が顧客のベストパートナーとなる」、「サービス、収益性、地域シェア県内ナンバーワン金庫」との中期経営計画のビジョンのもと、地域密着・課題解決の推進を図り、将来にわたり持続可能なビジネスモデルを地域とともに構築してまいります。
特に、新型コロナウイルスの影響を受けているお取引先への適切な金融支援に引き続き努めるほか、進展する高齢化社会において豊かな老後を送ることができるよう、お客様本位の業務運営方針に基づく資産形成支援にも一層積極的に携わってまいります。
引き続きなお一層のご支援ご鞭撻を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。

令和5年6月

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